セージ

セージ<Sage>
プランター栽培・育て方と種類

セージ<Sage>
★料理に欠かせないヘルシーハーブ

別 名 : ヤクヨウサルビア
科 目 : シソ科アキギリ属
種まき  春(4月)、秋(9中旬~10月中旬)
開花期  5月~7月
草 丈 : 40cm~1m
利用部位 : 葉、花穂
原 産  地中海沿岸

 

セージは地中海沿岸原産。シソ科アキギリ属の多年草、または常緑低木で毎年花を咲かせます。和名はヤクヨウサルビア。日本には江戸時代に薬用植物として入ってきました。
サルビアの近縁であり、sage の一般名自体、ラテン語の salvia が、フランス語 sauge を経て転訛したものです。広義には、セージもサルビアもアキギリ属全般を指し、また、アキギリ属を、サルビア属とも呼びます。単にセージという場合は、サルビアの近縁のセージのことを指しますが、本来、英名のセージ(Sage)は、サルビア属全体のことを指すため、非常に多くの種類があります。それらと区別するため、コモン・セージ、あるいはガーデン・セージとも呼びます。

概 要
草丈は40cm1mほどで、株全体にすっきりした爽やかな独特の香りがあり、5~7月ごろに茎の先端に紫または白色の唇状の花を咲かせます。対生する長楕円形で柄のある灰緑色の葉は、表面に細かい網目状のしわがあるのが特徴で、茎は成長するに従って株元の茎は表面が茶色っぽくなって、木質化します。葉の色が異なったり、葉に斑が入ったりする園芸品種もあります。花も葉も美しいので、花壇や鉢植えにしても楽しめます。

利用法
古くから薬効に富む薬草として有名であり、ヨーロッパなどでは古代ローマ時代より免疫を助ける薬草として使われていました。1551年に、ドイツの薬草家が、「セージは医者、料理人も、台所、地下室の場所も、貧富も問わず役に立つハーブである」という言葉を残しています。また、「庭にセージを植えているものが、どうして死ぬことができようか」という古いアラビアのことわざもあります。紅茶が持ち込まれる以前は、鎮静作用を持つお茶として利用されていました。

セージは、ローズマリーとともに、他のスパイスに比べて際立って強い抗酸化作用を有し、薬効としては、特に殺菌力、消化促進、解熱、浄血作用に優れています。料理としては強めの香りと苦みが脂肪分の多い肉料理などによく合うので、肉の臭み消しとして利用され、特にドイツ料理、イタリア料理には欠かせないハーブとなっています。また、ソーセージや加工食品の香辛料としても使用されます。

また、葉を乾燥させてハーブティーとして飲用するほか、若い葉や花を摘み、生または乾燥させたものを使い、ポプリ、ハーブバス(浴用剤)利用できるなど用途の広いハーブです。56月に咲くラベンダーブルーの花と銀緑の葉が美しく、ガーデニングプランツとしても人気があります。

セージの花には蜜蜂が好んで集まり、セージからとれる蜂蜜が、セルビア、モンテネグロでは主な輸出品の一つとなっています。

コモン・セージの変種
セージ(英:Common Sage、学名 Salvia officinalis)の変種、類似品種には、花や葉の色などの特徴から名付けられた、多くの種類があります。

●パープルセージ(Salvia officinalis ‘Purpurascens’

●ゴールデンセージ(Salvia officinalis ‘Icterina’

●トリカラーセージ(Salvia officinalis ‘Tricolor’

●クラリーセージ(Salvia sclarea

●チェリーセージ(Salvia greggii

●パイナップルセージ(Salvia elegans

●フルーツセージ(Salvia dorisiana

●ペインテッドセージ(Salvia viridis

●ラベンダーセージ(Salvia indigo spirer

収穫後の利用方法

利用部分 : 葉・花・茎
利用法 : ハーブティー、料理、ポプリ、ハーブバス、ポプリ、切り花、ガーデニングなど
効能・効用 :
別名薬用サルビアと呼ばれるほど薬効の強い実用的なセージ。通常、セージといえばコモンセージ
のことをいいます。紫の花も美しく、一般家庭にぜひ1鉢欲しいハーブです。

セージには多くの薬効があり、葉の精油成分はツヨン、シネオール、ボルネオール、カンファーなど
です。昔のヨーロッパの牧畜に頼っていた人たちは過酷な冬を迎えるとき、家畜の数を減らしてその
肉を貯蔵しましたが、防腐や香りづけにタイムやセージ、その他のハーブを使いました。現在でもハ
ム、ソーセージなどの加工食品に入れられています。

◆身体面・・・・セージには、殺菌作用があり、風邪の予防や、歯・のどの痛み、口内炎の緩和に効
果的です。少し濃いめに出したハーブティーでうがいをするとよいでしょう。また、全身の強壮作用、
消化促進、健胃整腸、解熱、血圧降下の作用があります。抗酸化作用もあり、老化防止を期待でき
ます。ふけや抜け毛を防止することもよく知られています。精油を入浴剤に用いると、筋肉疲労の回
復、血行促進、神経痛などに有効です。

◆精神面・・・・リラクゼーション効果があるほか、脳を活性化するとも言われ、イライラや不安で眠れ
ないときに、神経のバランスを整えてくれます。

◆女性特有の症状に・・・・血行をよくするので、生理痛緩和に、またエストロゲン類似作用もあるた
め、更年期特有の症状や経不順などにもおすすめです。<注意>  セージティーや精油は、作用
が強いので長期間続けて飲むのは避けましょう。 (妊娠中や授乳中の人が、濃く抽出したセージ
ティーを1日に何杯も飲むのは避けでください。料理に使用する程度であれば、それほど気にするこ
とはないでしょう。)

 栽培カレンダー
10 11 12 翌年以降
植えつけ
手入れ
元肥 お礼肥 元肥
収穫
ふやし方
さし木 さし木
  ■耐寒性:強  ■耐暑性:普通
(コモンセージは、耐寒性が強く、耐暑性は普通(高温多湿ににやや弱い)ですが、種類によって
耐寒・耐暑性が、少し異なります。⇒ページ下部の 「セージの品種」 を参照)

1.セージ栽培・育て方のポイント


●栽培難易度

セージはとても丈夫で、日当たりと水はけがよければ室内でも簡単に育てられます。苗は、堆肥などを元肥にして植えつけますが、土が酸性の場合は苦土石灰で中和します。収穫は年間を通じていつでも可能です。

●肥料

苗の植えつけ時、元肥として土にマグァンプKなどの緩効性肥料か、堆肥を混ぜこみます。その後2ヶ月に1回程度、追肥として固形肥料の置き肥か、2週間に1回程度、液肥を与えます。肥料を与える時期は5~11月までで、冬には与える必要はありません。

●日照
基本的に日当たりがよければOKなのですが、真夏の強い日射しは苦手です。(株が弱り、枯れてしまうこともあります。) 夏の時期は、鉢植えの場合は風通しのよい半日陰に移動させましょう。移動のできない庭植えのものは、日除けネットなどを利用して直射日光に当たらないようにするとよいでしょう。

●生育適温
生育適温は15~20℃で、温暖な気候を好みます。耐暑性はありますが、真夏は半日陰が最適です。一方寒さにはとても強いですが、寒冷地では霜よけが必要です。

●水やり
セージは多湿が苦手なので、水やりは控えに。土の表面が乾いた時だけたっぷりと与えます。土が乾いていないうちに与えると過湿になり、根ぐされをおこしてしまいますので注意が必要です。真夏は土がすぐ乾くので、朝と夕の2回水やりを行います。


●手入れ

梅雨時期は蒸れやすいので、収穫を兼ね混み合っている枝葉を切るか、思い切って切り戻しを行い風通しを良くしましょう。

●収穫時期
1年を通していつでも収穫できます。草丈が30cmになったら、若い葉から収穫していきます。下の方の葉を残しておけば、また葉が生えてきます。

●植え替え
株が大きくなったら、一回り大きい鉢に植え替えます。3年に一度は、株分けや挿し木を行って、株を更新してください。

■セージのふやし方

さし木、株分けで増やすことができますが、株分けは大きな株じゃないと逆に弱ってしまうことがあるので、さし木が一番簡単な方法です。
やり方ですが、新芽が付いている若い芽を15cmくらいに切り、下の方の葉を取り除きます。切り口を水の中に付け、1時間ほど水を吸わせてから、湿らせたバーミキュライトに挿します。根がでてくるまでは日陰に置き管理します。さし木の時期は4月~5月か、9月~10月です

1.セージの育て方(苗の植えつけ)

苗の植えつけは春と秋に。セージはとても丈夫で、
日当たりと水はけがよければ室内でも簡単に育てられます。

<用意するもの>  ・セージの苗  ・鉢(5号鉢以上)またはプランター  ・鉢底ネット  ・ゴロ土(鉢底石)
・培養土・苦土石灰  ・マグァンプK(化成肥料)  ・シャベル  ・ジョウロ

1 鉢(プランター)の底に、鉢底ネットを大き目に切って入れ、ゴロ土(鉢底石)を敷きます。 2 鉢(プランター)に市販の培養土を入れ、マグァンプKを小さじ一杯加え、よく混ぜます。また、土10リットルに対し、小さじ1杯の苦土石灰を混ぜ、酸性土を中和します。

] 3 苗を準備します。葉が大きい元気な苗をを選ましょう。 4 鉢(プランター)の真ん中に植えつけます。水はけがよくなるように根本をやや高くします。
定植後は、水を鉢底から流れ出るくらいにたっぷりやり日陰に3~4日置いた後、日当たりのよい場所に移します。

<ポイント>
苗が落ち着いてきたら、日当たりと風通しのよい場所で育てます。日当たりと水はけがよければOKです。

多湿が苦手なので、水やりは控えめに。用土の表面が乾いた時だけ、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるのがコツです。

<アドバイス>
鉢(プランター)植えの場合、苗の植え付け方法は、どのハーブもほぼ共通していますので、難しい事はほとんどありません。ぜひ楽しんでハー
ブ栽培にチャレンジしてみてください。

2.セージの育て方(収穫)

1 葉は1年中いつでも収穫できます。草丈が30㎝以上になったら上の方の若い葉から収穫していきます。下の方の葉を残しておけば、また葉が生えてきます。 2 若い葉はやわらかいので、手で摘みとれますので、生育中は葉をこまめに収穫し、常に風通しをよくしてやります。 3 5~6月ごろ薄紫色のかわいい花が咲きます。花はサラダに利用します。

<ポイント>
収穫しないで放っておくと、枝が長くなり、葉もあまりつか
なくなってしまいます。上の方の葉を摘むと、側枝が出て
葉がつくので、こまめに収穫し、こんもりした状態を保ち
ましょう。

株が大きくなったら、大きめの容器に植えかえましょう。
茶色くなった古い枝を切り、色のよい若い枝を残すと株の
負担が軽くな ると同時に、また成長して収穫が楽しめ
ます。

3.セージの品種(種類)

セージと言えば、料理やティーに利用するコモンセージのことを指します。
コモンセージの他に観賞向きの品種がいろいろあります。

<1> コモンセージ
草丈70cmくらいの耐寒性多年草。一般に「セージ」と言えばこの品種で、料理やティー、薬用に利用されます。長楕円形の銀灰色の葉で全草に白いうぶ毛があり、紫の花が5~7月に咲きます。強い芳香とほろ苦さが、肉や魚料理の臭みを消し油っぽさを解消してくれます。食欲促進効果や、殺菌、更年期症状の緩和など幅広い効果が認められ、薬用としても有名です。白っぽい葉は、生葉やドライでクラフトにも良く使われ、入浴剤にすると肌荒れや湿疹に効果があります。

最近は園芸観賞向きの品種も増えているので、ハーブとして利用する場合は、品種をよく確認して入手しましょう。高温多湿にやや弱く、挿し木で増やします。


◆セージ(コモンセージ)

<2> パープルセージ
新芽が赤紫色になる品種で、レッドセイジとも呼ばれます。草丈は40cm位でコモン種よりややコンパクト。暖かい地方では花芽がつきにくくなります。ガーデンニングや切り花に利用します。

  ◆パープルセージ
<3> パイナップルセージ
名前の通りパイナップルの香りで、夏から秋にかけて赤色の花を咲かせます。やや耐寒性が弱く、冬季にマイナス2~3度以下になる地域では室内で管理します。花をポプリ、サラダにするのがおすすめです。

   ◆パイナップルセージ

<4> ペインテッドセージ
園芸品種の1年草。花は、ピンク、パープル、ホワイトがあり、長持ちするので切り花に良い。3色取り混ぜで庭に植えると見事です。ガーデニング、観賞用。

  ◆ペインテッドセージ
<5> クラリーセージ
耐寒性2年草で1m位に育ち、大きな花穂をつけて見事です。セージの精油は主にこの品種から作られ、アロマテラピーに利用します。香りが強くクラフト、ガーデンニング向き。高温多湿にやや弱いです。

  ◆クラリーセージ

<6> フルーツセージ
フルーツの甘い香りで花、は苦味のがなく食用になります。耐寒性がやや弱く冬季0度以下になる地域では室内で管理します。晩秋から冬にローズピンクのかわいい花が咲きます。花は食用、葉はクラフト用。

   ◆フルーツセージ
<7> チェリーセージ
樹甘い香りで切り花、鑑賞用の品種です。夏の暑さや乾燥、冬の寒さに比較的強く、関東程度の寒さならば、根は生き残り、翌春になれば再び新芽が出てきます。

  ◆チェリーセージ

この他にも、ゴールデンセージ、トリコロールセージ、スパニッシュセージ、グリークセージ、
カージナルセージ、ラベンダーセージ、タンジンなどの品種があります。