ミント

ハーブ ミント<Mint>
プランター栽培・育て方と種類

ミント<Mint>
メントールの清涼感とさわやかな香り

別 名 : ハッカ(薄荷)
科 目 : シソ科
種まき  暖地/36
寒地/46

開花期  夏~秋
草 丈 : 20cm~1m
利用部位 : 葉
原 産  ユーラシア大陸

ミントはシソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)の総称です。ユーラシア大陸原産。北半球の温帯やアフリカに約25種が分布し、ほとんど種は多年草ですが一年草もあります。ミントおよび学名・メンタはギリシャ神話に登場するニンフのメンテーに由来します。和名のハッカ(薄荷)は、ミントの1ニホンハッカを意味することもあります。葉っぱを軽くこするとただよう清涼感のある香りが特長で、代表的なハーブの一つです。

主な開花期は夏~秋で、茎の先端や葉の付け根に小さな花をまとめて咲かせます。花色は白や淡い紫が多いです。 草丈は20cm1m、繁殖力が旺盛で、多くは地下茎を出して横にも広がっていきます。こぼれ種と地下茎により繁殖し、畑などに地植えすると駆除が容易ではなくなり、しばしば雑草扱いされるほどです。

特 徴
ミントの一番の特徴は、精油(エッセンシャルオイル)に含まれるメントールなどがもつ清涼感で、葉は、爽快感および冷涼感に富むため、ハーブとして料理、カクテル、菓子、薬用酒などの材料となります。タイやベトナムなど東南アジアの料理には、香辛料として欠かせない食材のひとつです。漢方薬(生薬名:薄荷葉(はっかよう))としても清涼、解熱、発汗、健胃などの目的で使用します。モロッコでは緑茶と生のミントを混ぜた茶を飲む習慣があります。

ミントから精油を採取するには水蒸気蒸留法が用いられます。ミントの精油は認知度が高く、日本でも香料としてガムや飴、お菓子などの食品や歯磨き粉に添加されたり、アロマテラピーなどに広く利用されています。その他にもハーブティーをはじめ、ポプリや染色などクラフトにも利用される汎用性の高いハーブです。

ペパーミント系とスペアミント系

ミントは変種が出来やすく、多種多様な種があり600種を超えると言われるほどですが、その中でもミントは、主にペパーミント系、スペアミント系に分けられ、どちらも国や地域を越えてたくさんの人に好まれ、広く利用されています。

ペパーミント系はメントールの含有量が多く、香りが強い。東アジア原産のニホンハッカもここに含まれ、チューインガムやキャンディ、アイスクリーム、肉料理に添えるミントソースなどに多く用いられます。

スペアミント系の香りの主体はl-カルボンであり、甘い香りでその強さは比較的弱い。スペアミントはエスニック料理が有名ですが、チューインガム、歯磨き粉などにも用いられます。

主な種

ミントは変異が大きい上に異なる種どうしで簡単に雑種ができてしまうので、分類がむずかしく、種の数を確定しづらい植物です。全体で25種ほどあるとされますが、40種くらいという解釈もあります。
●ウォーターミント<和名:ミズハッカ>
(Water Mint, Marsh Mint)
●コーンミント<和名:ヨウシュハッカ>
(Corn Mint, Wild Mint, Field Mint)
●アジアンミント (Asian Mint)

  • オーストラリアンミント(Australian Mint)
    ●ニホンハッカ(Japanese Peppermint)
    ●ハーツペニーロイヤルミント (Hart’s Pennyroyal)
    ●ベルガモットミント<和名:ベルガモットハッカ>
    (Bergamot Mint)
    ●タイワンハッカ
    ●ヒメハッカ
    ●フォレストミント (Forest Mint)
    ●ホースミント (Horse Mint)
    ●ペニーロイヤルミント、メグサハッカ (Pennyroyal)
    ●コルシカミント (Corsican Mint)
    ●スペアミント、ミドリハッカ (Spearmint, Curly Mint)
    ●アップルミント

    収穫後の利用方法

    利用部分 : 葉、花、茎
    利用法 : ハーブティー、料理、ハーブバス、クラフト、ポプリなど
    効能・効用 : 
    ミントに含まれる有効成分はメントール。これは医薬品の材料として広く使われて、
    消化促進・健胃・整腸作用や、強壮、殺菌、発汗、鎮痛の他、去痰剤として気管支炎など、呼吸器の
    障害に非常に役立ちます。また発熱に有効です。

    ペパーミントに含まれるミントポリフェノールには、鼻の粘膜の腫れを抑え、花粉症等のアレルギー
    症状を緩和する働きがあります(ミントティーとして飲むのがおすすめ)。 また、ミントティーは、体
    内に溜まった毒素を排出するデトックス効果もあるとされ、若い女性を中心に人気を集めています。
    捻挫、神経痛、痛風、かゆみ止めには、煎じ液の湿布が有効です。

    ミントの精油には、不眠症、不安神経症を解消したりなどのリラクゼーション効果があります。また、
    ペパーミントの精油に、病原菌大腸菌 『O-157』 に対して強い殺菌力があるということも知られてい
    ます。抗菌性が強いといわれる緑茶ポリフェノールは、濃度が0.08%以上で菌の数を減少させたの
    に対し、ペパーミントの精油は0.04% 以上で完全に殺菌できるといいます。

    栽培カレンダー
    Y 10 11 12 翌年以降
    植えつけ
    手入れ
    追肥 追肥
    収穫
    ふやし方
    さし木
      ■耐寒性:強  ■耐暑性:普通 (夏は、涼しく、木漏れ日程度の場所へ移動しましょう。

1.ミント栽培・育て方のポイント


●栽培難易度

温暖な気候を好みます。耐暑性や耐寒性が強く、ほとんど放任でもどんどん生育します。 鉢植えやプランターで栽培するときは、根詰まりをおこさないよう、毎年植え替えます。

●肥料

肥料はたくさん与えると香りが弱まりますが、全くなしでもよくありませんので少量与えます。与え方は、追肥として2か月に1回、固形肥料の置き肥か、または2週間に1回の液肥を与えます。

●日照

日当たりの良い場所を好みますが、盛夏の直射日光は苦手です。夏場は、鉢植えなら、場所を移動させるなどして、日差しを避け、半日陰の風通しの良い場所で育てます。しかし暗い日陰では育たないので注意が必要です。

●生育適温

生育適温は15~25℃。寒さに非常に強く、0℃以下でも枯れることはありませんが、霜に当たると地上部が枯れてしまいます。ですが、多年草なので地下茎が越冬し、春になると再び芽を伸ばします。冬にも葉を収穫したい場合は防寒対策を行います。

●水やり
乾燥を嫌い湿り気のある土を好みますので、水切れさせないように、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。特に夏場は水切れしやすいので午前中に水をやり、夕方にも乾き具合をチェックしましょう。

●手入れ
庭植えの場合は、他の植物の領域まで侵すくらい生育が旺盛なため、深さ30cm以上の鉢に植えたまま埋めるなどして、広がりすぎないように管理しましょう。8月頃に株元で切りつめると、秋に再び新しい芽が出てきて収穫できます。 

●収穫時期
定植後、葉や茎がある程度大きくなったら収穫できますので、上の方の新しい葉から摘んで利用しましょう。成長して葉が込み合ってくると、風通しが悪くなるので茎ごと切り取ります。(摘芯)根本から10cm~15cmのところで切り取ると、また葉が出てきます。春から夏にかけては整枝をかねてどんどん収穫してください。

●収穫と保存
保存するときは、つぼみが見え始めたころに、5センチくらいを残して茎ごと収穫します。陰干ししたあと、葉を密閉した容器に入れて保存します。 

●植え替え
鉢植えやプランターで栽培するときは、根詰まりをおこさないよう、一回り大きな鉢に新しい用土で毎年植え替えます。植え替えは生育期ならいつでも行うことができます。株を大きくしたくない場合は株分けを行います。

■ミントのふやし方
株分けとさし木でふやせます。株分けは植え替えと同時に行います。土を落として古い茎はすべて取り除き、芽を3~4本を一株にして植えつけます。すでに茎が伸びている場合は、4節ほど残して切りつめてからか植えつけましょう。
さし木は、茎の先端を5~6cmに切って、1時間ほど水にさしてから湿らした用土を入れた鉢に挿します。根が出るまで乾かさないように半日陰の場所で管理します。

2.ミントの栽培・育て方(苗の植えつけ)

多品種があり、世界各地で多様されるミントは種からも育てられますが、
苗から育てた方が早く収穫を楽しめます。
春か秋にミントの苗を購入して、鉢かプランターで育てましょう。

<用意するもの>・ミントの苗  ・鉢(5号鉢以上)またはプランター  ・鉢底ネット  ・ゴロ土(鉢底石)
・培養土 ・苦土石灰  ・マグァンプK(化成肥料)  ・シャベル  ・ジョウロ

1 鉢(プランター)の底に、鉢底ネットを大き目に切って入れ、ゴロ土(鉢底石)を敷きます。 2 鉢(プランター)に市販の培養土を入れ、マグァンプKを小さじ一杯加え、よく混ぜます。また、土10リットルに対し、小さじ1杯の苦土石灰を混ぜ、アルカリ性の土に調整します。

3 春か秋にミントの苗を購入して、鉢かプランターに植えかえます。(定植)

苗の選び方
ミントは交雑しやすいので、香りを確かめてから購入しましょう。

4 植えつける時は、根元をやや高くなるようにすると、水はけがよくなります。
定植後は、水を鉢底から流れ出るくらいにたっぷりやり、明るい日陰に3~4日置いた後、日当たりのよい場所に移します。

<ポイント>
●土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。夏場は乾燥しやすいので注意しましょう。
●夏は、涼しく、木漏れ日程度の場所へ移動しましょう。

成長するにつれ、すぐに葉が込み合っていっぱいになるので、収穫を始められます。
肥料は、1000倍の液体肥料希釈液を月1回程度施せば充分です。
やりすぎると香りが薄くなってしまいますので注意しましょう。
<アドバイス>
鉢植えの場合、苗の植え付け方法は、どのハーブもほぼ共通していま すので、難しい事はほとんどありません。ぜひ楽しんでハーブ栽培にチャレンジしてみてください。

3.収穫しながら育てる

1 定植後、苗が根づくとすぐに葉や茎が成長し、大きくなります。葉や茎が、る程度大きくなったら収穫できますので、上のの新しい葉から摘んで利用しましょう。

2 成長して葉が込み合ってくると、風通しが悪くなるので、茎ごと切り取ります(摘芯)。根本から10cm~15cmのところで切り取ると、また葉が出てきます。


<ポイント1>
フレッシュな葉をティーや料理の香りづけなどに利用します。
特にミントの味が好きな方は、他のハーブと一緒にブレンドしたミントティー
おすすめ。特に、ストレスのかかった生活を余儀なくされる方には、リフレッシュと
ともにリラックス効果もあるミントティーは必須です。
モーニングティーとしても、またお休み前の一杯としても、気持ちを落ち着かせな
がら晴れやかな気分にしてくれます。

<ポイント2>

ミントは甘味成分とよく合うので、お菓子の風味付けやカクテルに利用したり、料
理では肉料理のミント・ソース、魚の詰めもの料理などに使います。
収穫した直後の青臭さが気になる場合は、日陰で乾燥させたドライを密閉びんな
どに入れ、1ヶ月以上熟成させたものを利用すると大変おいしいです。

4.本格的な収穫は花が咲く頃に

1 夏から秋にかけて次々と花が咲きます。バジルと同様に、花が咲く直前が最も香りのよくなります。花が咲いてしまうと、葉や茎がかたくなってしまうので、フレッシュのまま利用する場合は、開花直前に収穫しましょう。

2 花を、切り花やフラワーアレンジメントに利用する場合は、開花した茎を切り取ります。たくさん収穫して余ったら、日陰で乾燥させ、ドライにしましょう。ドライも、ティーや料理に使えます。


3 葉だけをたくさん収穫したい場合は、適宜、摘芯すると、下の枝が伸びて葉がたくさんつきますので、葉の収穫量が増えます。

<ポイント>
株が大きくなったら植えかえましょう。ミントは成長がとっても早く、小さい鉢だと、
根がすぐ鉢いっぱいになって根づまりしまいます。こうなるとミントの元気がなくなってしまうので、根づまり状態になる前に大きい鉢やプランターに植えかえましょう。

5.ミントの種類

ミントはハーブの中でも特に有名ですが、その品種は何と約30種類あります。
ここでは、ミントの代表的な品種を、7種ご紹介します。

ペパーミント
メントールのさわやかな香りのペパーミント。葉を摘み取って乾燥させたものを菓子やハーブティーに使用します。市販のガムの香りつけに良く使われます。
スペアミント
マイルドな清涼感とほのかな甘みを含んだ、誰からも好まれる香りのスペアミント。最も一般的に栽培され、料理用ハーブとして使用します。香りの強いペパーミントティーの代用としても用いられます。

アップルミント
アップル(りんご)のようなフルーティーな香りのアップルミント。芳香が好まれ、ハーブティやパンチ等の飲み物や菓子、ポプリ等のクラフト、入浴剤に使われます。
パイナップルミント
パイナップルとりんごを合わせたような、さわやかな芳香のアップルミント。葉の周囲にきれいな乳白色の斑が入っています。ハーブティーやビネガー、魚料理などに利用します。

クールルミント
ペパーミントより「メントール」成分が多く、ガムで有名なクールミント。葉のふちがノコギリのようにぎざぎざになっています。ハーブティーのブレンドに適し、その他幅広く使えます。清涼感のある香りを一年中楽しめます。
ペニーロイヤルミント
苦みのあるツンとした強い香りのペニーロイヤルミント。葉は小さく藤色の花が輪生に咲き、はうように育ちます。(直立して育つタイプも有り。)防虫効果が高いので、ドライにしてタンスなどに入れます。
ティーは妊婦は厳禁。刺激が強いので多量飲用は避けましょう。

オーデコロンミント
オーデコロンミントの葉は、大きく光沢があり、茎や縁は紫がかっています。ベルガモットの若葉と同じ香りがすることから別名ベルガモットミントとも言われています。オレンジに似たスッキリとした香りが楽しめますが、ティーや料理に使われることはなく、主にアレンジメントやクラフトに使用します。